私のライヘンバッハ・ヒーロー

君はオンリーワンでナンバーワン

私を構成する9作のドラマ(日本ver.)

前回のエントリーで『私を構成する9冊の本』を羅列してみたが、今回はドラマ(日本ver.)を。この9つってのがとてもよい。絞るのに悩むんだけど、これ以上多いと書くのがめんどくさくなって下書きにいつまでも残っちゃう!あと9って数字が大好きだから都合が良い。おすすめしたいドラマではなくて、あくまで私を構成してるドラマにすぎないので、見たけどおもしろなかったですっていう苦情は受け付けません。でも、このドラマ私も好き!って人がいたら友達になってください。きっと分かり合えるよ♡


リーガル・ハイ DVD-BOX

リーガル・ハイ DVD-BOX


訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士・古美門研介(堺雅人)と真面目で正義感の強い新米弁護士・黛真知子(新垣結衣)の2人が繰り広げるリーガルコメディー。

半沢直樹がすごい盛り上がりを見せた中、ひとりリーハイを繰り返し見ていた勢。ドラマを見始めたのは堺さんが好きなのと、予告のガッキーが可愛かったから。この時点でどんな内容なのかは知らなかった気がする。ただ、堺さんの前髪coolだなって思ってたくらい。いざ初回が放送されると、今までの法廷ドラマにないおもしろさで夢中になって、ハマるハマる。よく見る法廷ドラマだと、こいつはやってない!みたい感じで弁護士が奮闘して無罪を証明すると思うんだけど、1話は自白を強要された被告人をどう守るか。争点は彼が殺人を犯したかどうかの量刑ではなく取り調べに違法行為があったかどうか。真実なんてどうでもいい、とされる法廷ドラマ、最高にcool!

何より、バディの2人が本当に魅力的。主人公の古美門研介はワガママで屁理屈で憎たらしい、まさにゲスの極み。古美門にとって、正義感や被疑者の人権等というものに価値はない。重視するのは多額の報酬や、敵対する検察・弁護士を徹底的に叩きのめすことだけ。大して、黛真知子は勤勉で、困ってる人を放っておけない性格。そして融通のきかない正義感のせいで古美門からは「朝ドラのヒロイン」と揶揄される。そんな合うはずがない凸凹の2人がバディを組んで法廷に立つ姿がたまらない!こみまゆかわいい!


やまとなでしこ DVD-BOX

やまとなでしこ DVD-BOX


客室乗務員の神野桜子(松嶋菜々子)は、気配り上手で類まれな美貌を持つが、貧しい漁師の家に生まれた過去から、玉の輿に乗るべく、合コンに情熱を燃やしていた。大病院の御曹司を射止めても、更なる標的を狙う桜子の前に現れたのは、超金持ちの医者・中原欧介(堤真一)。しかし本当の彼は、小さな魚屋で恋愛に臆病だった。 心よりお金が大事と公言する一方で、亡き母が教えてくれたお金では買えないたった一つのものが頭を離れない桜子が、本当の恋を見つけるまでを描く。

もう、THE王道のラブストーリーで、斬新なアイデアだったり、どんでん返しみたいなものがあるわけではないけど、とにかく大好きなドラマ。まず、桜子が不器用でかわいい。最近のドラマに出てくる女の子にありがちな、ちょっぴりドジ☆だけど一生懸命なみんなに愛される主人公!ではなく、見栄っ張りで「お金がすべて」だと信じるひねくれた性格の、玉の輿を狙うヒロイン。こうやって文字にすると可愛げがないけど、松嶋菜々子がうまーく嫌味なく演じて、キュートな憎めない桜子になってるのがミソ。堤真一演じる欧介もお金はないけど、バカ正直で素直でかわいくて、見てる間ずっとふたりの恋を応援したくなるドラマ。


鈴木先生 完全版 DVD-BOX

鈴木先生 完全版 DVD-BOX



公立中学を舞台に、『ごく普通』の生徒たちの心の問題に向き合うことを自身の教育方針とする鈴木先生(長谷川博己)が、自分の受け持つクラスや教え子たちの周りで起こる些細な、ときに重大な事件の数々を誠実に、情熱的に対応していくドラマ。給食の献立から中学生の性行為や避妊の是非に至るまでディープな問題に深く切り込んでいく。

我らがハセヒロの記念すべき初主演連続ドラマ。初主演がコレってすごい、いろんな意味で。平均視聴率がまさかの2.3%という、2001年以降のゴールデンタイムの連ドラとして最低平均視聴率を記録。その反面、高いクオリティを支持する熱烈な声も多く、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、日本民間放送連盟賞のテレビドラマ番組部門最優秀賞に輝くという不思議現象を生んだ、まさに賛否両論なドラマ。好き嫌いは分かれると思う。

このドラマに出てくる生徒達は、学校を舞台にしたドラマには欠かせない、いわゆる『問題児』ではなく、どこにでもいる『普通の子』たち。そして、『普通の子』をないがしろにして、問題児ばかりにかかりきりになる現代の教育現場に疑問を持つ鈴木先生鈴木先生も人一倍正義感を持ったヒーローではなくて、クラスの生徒である小川蘇美(土屋太鳳)を異性として意識しちゃうし、挙句の果てに彼女でエッチな妄想をしちゃうし。鈴木先生と蘇美ちゃんの関係性について論文一本書ける。そんな人間臭さも含めて、ハマってしまったドラマ。今や売れっ子になったブレーク直前のハセヒロの姿が見れるよ!ちなみに私はセカンドバージンでハセヒロが気になり、鈴木先生のループタイ姿で本格的に落ちたった。


木更津キャッツアイ 5巻BOX [DVD]

木更津キャッツアイ 5巻BOX [DVD]


病院で余命半年と言われたぶっさん(岡田准一)は悔いの無い余生を過ごすため、高校時代の親友、バンビ(桜井翔)、マスター(佐藤隆太)、アニ(塚本高史)、うっちー(岡田義徳)と怪盗団「木更津キャッツアイ」を結成する。木更津を舞台に「木更津キャッツアイ」は活動を続けるが、次第にぶっさんの死期が近づいてきて…。

ってあらすじを見るとしんみり泣けるドラマっぽくなるけど、全然違う。どうしようもない若者たちが青春特有の閉塞感の中で、バカをやっていく話。青春の楽しいけど、でも、カラッとしてるわけではない空みたいな、そんな空気感をうまく出しているドラマ!どんなだよ、ってつっこまれたら答えられない。雰囲気ね。毎回泣いて笑って胸がぎゅっとなる。

もう放送が終わってから10年以上経ってるけど根強いファンがいるイメージ。話が表、裏になってたり、主人公の死からドラマが始まったり、何かと実験的なドラマ。ドラマじゃなくて、映画版(ワールドシリーズ)でぶっさんが蘇ってくるんだけど、最後にアニが言う一言が大好き。そろそろ帰ってくんねぇ、ってさ、すごい。クドカンは自分の気持ちは全部アニが代弁して言ってるってインタビューかなんかで答えてたからさ、余計に笑う。そんなところが好き。すこし大人になったんだね、って。私はこれを見て阿部サダヲ好きになった。今じゃ売れっ子で主役張れる人たちがバンバン出てる。そういう視点からも楽しいかも。青春の痛さとか馬鹿馬鹿しさとかそれをひっくるめての愛しさとか、いっぱい笑って、でも少しおセンチな気持ちになるドラマ。


美女か野獣 DVD-BOX

美女か野獣 DVD-BOX


アメリカでニュース記者として活躍していた鷹宮真(松嶋菜々子)はJBCテレビからヘッドハンティングされ、視聴率が低迷するニュース番組のチーフプロデューサーとなる。一方、同じ頃JBCテレビ入社以来バラエティ番組製作部に携わっていた永瀬洋海(福山雅治)も報道局に転属された。性格も番組に対する考えも正反対の2人だが、学生時代は恋人同士だった。そんな因縁もあって対立し合いながらも次第に関係を修復し、さらに理解を深めていく。

出たー!私が『やまとなでしこ』と並んで大好きな恋愛ドラマ!なんか松嶋菜々子推しな人みたいになっちゃうけど、そんなことはないよ。とにかく永瀬、福山雅治がめちゃめちゃかっこいい。チャラチャラしたやつなんだけど、根は真っ直ぐで優しくて、視聴率を取るためならなんだってする真を心配してそっとサポートしてるの、たまらん。なのに、正面きっては伝えられないところもじれったくて好き。恋愛面だけではなくて、報道番組を作っていく過程での問題など、普段恋愛ドラマ見ない人でも見やすいかも。

主役2人はもちろん、このドラマの強みは脇を固めるキャラクターがバラエティに富んでいること!洋海を慕うADのタケ(永井太)、気の強い妻の尻に敷かれる記者の久瀬(渡辺いっけい)、お調子者の戸渡(矢嶋智人)、合コン大好き古袋(佐々木蔵之介)、鳥ばっかり撮る鶴さん(志賀廉太郎)、ベテランアナウンサー桜木さん(児玉清)などなど、魅力的なJCBの報道部まるごと大好きになるドラマ。


時効警察 DVD-BOX

時効警察 DVD-BOX


時効が成立した未解決事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山修一朗(オダギリジョー)と彼に想いを寄せる交通課の三日月しずか(麻生久美子)の活躍を描くコメディーミステリー。基本的には、物語の序盤で霧山が興味を持った時効事件の真相を一話かけて解明するという毎回完結型。あくまでも趣味で捜査しているため、犯人を突き止めた場合は相手に「この件は誰にも言いません」と書かれたカード(通称“誰にも言いませんよカード”・霧山の署名、捺印つき)を手渡す斬新なスタイル。

高校の美術の時、唐突に何故かこれを見させられた。特に説明もなく、「今日はビデオ鑑賞です」の一言で。今考えても意味がわからない。美術に1ミリも関係ない。授業がそんなにしたくなかったのか。でも自作のまきぐそウンチくんの置物を生徒に見せたり、うんちの歌を生徒に聴かせる先生だったからそのくらいしてもおかしくない。何にせよ、このドラマを私が知るきっかけを作ってくれてサンキューじゃん。

出てくるキャラクターが全員どこかズレていて、でもそのズレが気持ちがいい。警察ドラマなのにまったりゆるーく肩の力を抜いて見れる。霧山と三日月の些細なやり取りがツボにハマるかどうかで、このドラマの好き嫌いが分かれそう。掛け合いや小ネタが秀逸。とにかく細かく伏線やら小ネタが色んなところに仕掛けられてるので、そこらへんを気にかけながら見るのも楽しい。愛とか正義とかそんなものナシの、ゆるい警察ドラマ。


オレンジデイズ 第1巻 [DVD]

オレンジデイズ 第1巻 [DVD]


どこにでもいそうな大学4年生・結城櫂(妻夫木聡) と、病気で4年前に聴覚を失ったことにより心の扉を閉じてしまった女の子・萩尾沙絵柴咲コウ)のラブストーリーを軸に展開される、大学の卒業を1年後に控えた5人の若者の青春ドラマ。

ドラマを見て、大学で手話サークルに入った私。安易すぎるな、と自分でも思っていたのに、そのサークルでは同じ理由の人だらけだったっていう。学祭では主題歌であるMr.Childrenの『Sign』を手話付きでやったの、今思い返すと笑っちゃうけど、見る側にそうさせるほど残酷なくらいの甘酸っぱくてキラキラしたキャンパスライフを描いているドラマってなかなかないよなぁ。『Sign』聴くと自動的に涙が出るシステム搭載の身体になってしまった。高校生のあの頃、このドラマを見て、思い描いていたほどのキャンパスライフは送れていないけど、もっと大人になった時に聴く『Sign』は今とは違って聴こえるのかも。


ケイゾク(1) [DVD]

ケイゾク(1) [DVD]


ケイゾク”と呼ばれる、迷宮入りした事件を担当する警視庁捜査一課弐係に配属された、東大卒のキャリア警察官僚・柴田純(中谷美紀)と、元公安の叩き上げ刑事・真山徹(渡部篤郎)が難事件を解決していくミステリードラマ。映画化もされた人気ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』はこの作品の設定を一部引き継いだ物となっている。

渡部篤郎かっこいい……かっこいい……。最近だとSPECの方が有名だけど、私はケイゾク推し。基本的にバディものが好きなので、リーハイの古美門&黛にしろ、時効警察の霧山&三日月にしろ、個性の凸凹の差があればあるほど最終的にはいいバディになると思うんだけど、ケイゾクの柴田と真山はそういう意味では最強。天才的な頭脳と洞察力・論理性を備え、おっとりとした怖い物知らずのマイペースの柴田。セックス白書をバスの中で大声で朗読するほど非常識で、言動は失礼かつ不謹慎・不作法。そして、ぶっきらぼうでシニカルな真山。柴田とは正反対に、主に直感力と犯罪心理面から犯人を見極める、極度の人間不信。こんな2人が組んでおもしろくないわけがない。CP厨が多数いるのも頷ける。


9  伝説の教師
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教師としての熱意を持てず、マニュアル通りにしか処理しない、典型的サラリーマン教師のために全く成果を上げられない風間大輔(中居正広)。彼の担任する2年D組は荒れ果ててしまい、学校側はそれを立て直すために風間を副担任に降格させ、過去にいくつもの荒れ果てた学校を立て直し、数々の学校を渡り歩いてきた“伝説の教師”南波次郎(松本人志)を呼び寄せる。しかし南波はとんでもないデタラメ教師だった。

DVD化されていない、正に伝説のドラマ。私は友達のお母さんに貸してもらって見たんだけど、もう本当に衝撃だった。まず中居くんと松ちゃんって組み合わせもビックリだけど、とにかく南波が型破りすぎて、やることなすこと無茶苦茶で、クズofクズ。担当教科は国語なのに、授業シーンは一切なく、生徒に対しての愛情も特にない。そんな南波なのに、何故か彼が放つ言葉には重みがあって、核心をついていて、忘れることができない。

「中途半端な正義が一番の悪なんや」
「友達に悪口10個言うてそれでも酒飲んでくれたら本物の友達や」

このドラマの南波と風間の掛け合いのシーンはほぼ松ちゃんのアドリブで、それに中居くんが合わせていった形らしい。たしかに中居くんも松ちゃんもリアルに笑っちゃってたシーンが結構あった気がする。もう記憶が薄れてきたから、お願いだからDVD化してくださいよろしくお願いします。